FIELD RIVER 筋膜治療院

筋膜マッサージ®とは

症状の根本的な原因を取り除く

症状の根本的な原因は、筋膜の癒着・縮み・緊張などの不具合にあります。
「筋膜マッサージ®」は、筋膜へのアプローチを主体にすることで、症状の根本的な原因を取り除いていきます。

従来のマッサージは、身体を揉みほぐすことで、リラックスさせ、疲労回復を促し、自然治癒力を高め、健康を維持・増進する効果を得ることができるものです。
これは、筋肉や血管、リンパへのアプローチにて血液の循環をよくしたり、自律神経のバランスを整えたりする目的が主体になっています。

しかし、どうしても一時的な症状の軽減にしかならないことも多く、「施術を受けているときは気持ちいいけど…」、「すぐに戻ってしまって…」、というような声もよく聞きます。

その理由は、筋膜の役割①で述べたように、ホースがねじれた状態になったままで、揉んだり押し出したりして一時的に水を流し込んでも、ホースのねじれた状態は変わらないからです。
身体の容器としての役割を果たす筋膜が歪んだまま、血液やリンパを流したり、筋肉を揉みほぐしたりしても、容器の歪みは、そのままですから、一時的な症状の軽減にしかならないのは当然です。
肩こりなどは、数種類の筋肉が重なり合っていて、その筋膜同士が癒着を起こしているためとも述べました。
この筋膜の癒着が解消されていないと、一時的に血流がよくなっても、また元の状態に戻ってしまうのです。

それに対して、「筋膜マッサージ®」は、筋膜の癒着・縮み・緊張を解消し、血管や筋肉の容器である筋膜を本来の正しい状態に戻します。
コリの固い部分は徹底的にほぐされて、結果的に自然と、血流はよくなり、筋肉もスムーズに動くようになります。


「筋膜マッサージ®」の施術には即効性もありますが、定期的に継続して受けていくと、筋膜は本来のいい状態の方に定着していくため、症状の根本的な原因が解消されていきます。
身体の構造そのものと体質が改善していくのです。
そのため、もし再びコリなどの症状が現れてしまったとしても、以前よりもスムーズに解消することができます。

症状の根本的な原因を見極める

痛み・コリ・しびれなどの症状が出ているところだけに直接アプローチしても、完全な解消を図れないことが多々あります。
実際、いくら痛い所に、湿布をしたり、電気を当てたり、薬を飲んだり、揉みほぐしたりしても、一時的に痛みが軽減するだけで、なかなか治らないことも少なくないでしょう。
手術をしたにもかかわらず、解消されなかった話もよく聞きます。

その理由は、「痛みを感じる所は損傷して炎症を起こしている」、あるいは、「痛みを感じる所につながる神経に不具合がある」、といったことが前提になって診断されているからです。
しかし、痛みなどの症状が出ている所や、それに関わる神経の不具合とみられる所が、直接の原因ではないことも多いため、そこにアプローチをかけても一向に症状が改善していかないということが起こるのです。
もちろん、痛みなどの症状が出ている所そのものが原因になっていることもあります。

そもそもレントゲンでもMRIでも、骨や関節の位置を定め支えている筋肉や筋膜は、診断の材料に入っていません。
テンセグリティ構造で、ゴムを見ないで、棒の位置がおかしいですね、と言っているのと同じことでしょう。


例えば、変形性膝関節症による膝の痛み。
ある患者様は、仰向けで脚を閉じても、両膝の隙間に握りこぶしが1個半は入ってしまうくらいの状態でした。
立った場合では、もっと広がった状態になってしまいます。
たしかに、変形してしまった半月板や軟骨は戻しようがありません。
そのため、膝に溜まった水を抜いたり、ヒアルロン酸を注射したり(これはこれで「筋膜マッサージ®」と組み合わせるとかなり効果が高いようです)、湿布を貼ったり、といった対症療法的なものを延々と繰り返します。
これは、膝の変形と痛みの原因を膝だけに特定しているため、改善しないというよくある例です。

なぜなら、膝の変形と痛みの原因の要素は、半月板と軟骨によるものだけではないからです。
この患者様の場合は、腰の筋肉である腰方形筋、脚を持ち上げるお腹の中を走行している腸腰筋、お尻の横の中殿筋と、そのやや前よりの大腿筋膜張筋、といった筋肉の筋膜の癒着・縮み・緊張が主たる要因となっていました。
数回の施術を経て、これらの筋膜の不具合を解消することにより、仰向けで両膝の隙間は人差し指1本分ほどに閉じられるように改善しました。
立った場合では、多少開きはできてしまいますが、脚の運び、立ち上がりのスムーズさ、歩くスピードも、大きく改善しました。
痛みもほとんど解消しました。
長時間、歩き過ぎたりなどして疲れが溜まってしまった時などは、痛みが時々出ますが、これも、お尻の横や腰部の筋膜の縮み・緊張によるものなので、「筋膜マッサージ®」の施術を受けることにより、すぐに解消されます。

このように、必ずしも痛みがある場所が、すべての原因であるとは限らないのです。

他の例では、
10年間、手のこわばりに悩まされていた患者様。
リウマチ因子の数値が高いため、リウマチの症状だと言われていました。
しかし、よく観察してみると、単に肩コリと、前腕の筋膜の癒着と緊張が、かなり強くなっていたのがわかりました。
それらの筋膜を調整したところ、手のグー、パーが10年ぶりにスムーズにできるようになり大変喜ばれました。

その他、
・日常茶飯事の偏頭痛が、頚部と肩の筋膜の調整により解消。
・坐骨神経痛といわれた脚の痛みとしびれが、足首の筋膜の歪みと関節を調整することにより解消。
・薬を半年間飲んでも改善しなかった喉の違和感と炎症が、頚椎と胸椎を支えている筋肉・筋膜の歪みの調整を行うことにより、4、5回の施術で解消。
など、例をあげたらキリがありません。
「筋膜マッサージ®」は、筋膜理論、経絡経穴論、解剖学、生理学、東洋医学、西洋医学など、すべてに基づく知識と、積み重ねてきた臨床経験と技術を駆使しながら、五感を研ぎ澄ました観察力により、症状の根本的な原因を見極め、症状改善のアプローチを図っていきます。

一人一人に合わせたアプローチ

痛み・コリ・しびれなど、症状の感じ方の種類は、その症状を訴えられる患者様の数だけある、といってもいいでしょう。
一人一人の体型や性格、考え方、生活環境などが違うように、症状も一人一人違っています。
確かに、ある程度、症状別に分類された枠組みはありますが、この症状には、この治療法がいいというアプローチだけでは十分でないように思います。
その症状を抑える薬を飲む、痛みを抑える湿布を貼る、痛みを抑えたり血行を良くしたりするために電気を当てる…。
そうして痛みをまぎらわしながら、半年、一年、何十年と症状が改善せず、悩まれている方もたくさんおられます。
中には、その痛みがあることが当たり前になってしまって、本人にとって治らないことが当たり前になってしまっている、残念な話も非常に多いのです。

例えば、腰の痛みやしびれなどでは、腰そのものが原因のケースだけでなく、お尻の筋膜の癒着が原因の方、足首の詰まりが原因の方もいます。
その他、すねの筋膜が固まりきっているのが原因の方もいますし、肩甲骨まわりの筋膜の癒着と緊張が原因の方もいます。

まさに十人十色です。

腰が痛いという症状だけを診て、腰へのアプローチをしているだけでは、症状の根本的な原因の解消は、図れないケースが多々あるのです。
症状を診て、人を診ず、では治すことは難しいでしょう。

症状を根本から解消するためには、その人その人の身体全体の状態を、深く観察して施術にあたらなければなりません。
五感を研ぎ澄ませながら、症状に関連している部位、影響を与えている部位、一番の原因になっている部位を見極めて、治していく必要があるのです。

「筋膜マッサージ®」では、一人一人に合わせて、最も効果が高いと思われる部位へのアプローチを考えながら、施術を行っていきます。

筋肉・筋膜の深部までほぐす

痛み・コリ・しびれ・その他の症状の根本的原因となっている、筋膜の癒着・縮み・緊張の部位を見極めたら、それを芯から取り除いていかなければなりません。
この根本的原因となっている部位は、筋膜の癒着・縮み・緊張が相当強く、ガチガチに固まっていたり、かなり深部の方で固まっていたりすることが多く、これらを解消するためには、「筋膜マッサージ®」での熟練した技術が必要不可欠となります。
今まで、さまざまな治療法で症状が改善されなかったのは、これら深部の筋膜の癒着・縮み・緊張そのものが解消できなかったから、と言ってもいいでしょう。

そして、この深部まで固まりきってしまった部位の解消こそ、「筋膜マッサージ®」の真骨頂なのです。

例えば、肩コリなどでしたら、今までにない深部までほぐれていく感覚が得られるでしょう。
ただし、施術の受け始めの数回は、1~2割位の強さで繊細にコントロールして施術しているにもかかわらず、痛みを強く感じるかもしれません。
これは、筋膜の癒着・縮み・緊張が強くなってしまっているため、痛みが過剰に感じられてしまうためです。
ですが、それは根本から治すべき最重要ポイントであり、効いているという感覚を得られるポイントでもあります。
ピンポイントで効いている感覚を得られるのも、「筋膜マッサージ®」の特徴の1つです。
筋膜の癒着・縮み・緊張が解消されるにつれて、痛みの感覚は減っていき、だんだんと気持ちよさに変わっていきます。
個人差はありますが、間隔を空けずに4、5回の施術を受けた頃になると、6~7割位の強さで施術をおこなっても、心地よくなって半分眠ってしまう方もいるくらいです。

痛いということは、筋膜の癒着・縮み・緊張が強くなっている証拠です。


痛みを感じているうちは、まだいいですが、もっとひどくなると痛みさえ感じなくなってしまいます。
放っておくと、筋膜の役割③により時間をかけてジワジワと身体中に波及していき、身体全体の機能が低下して、いつの間にか身体が動かなくなっていた、病気になっていた、ということにもなりかねません。

「筋膜マッサージ®」で筋肉・筋膜を深部までほぐすことで、身体はとても軽く心地よくなり、いい気分で充実した日々を送る土台になるでしょう。

身体全体のバランスを整える

「筋膜マッサージ®」は、筋膜にアプローチして、身体の歪みを治す整体であるともいえます。
筋膜の役割②で述べたように、骨を支柱として筋膜の張力が身体を支え形作っています。


「筋膜マッサージ®」は、筋膜を調整しながら骨の位置も調整しています。
テントの図のように、テントの布地とロープの、歪みやたわみを調整することで、骨組がバランスのよい位置に戻るのと同じことです。
そのため施術において、例えば、肩にアプローチをしている時でも、首の傾き具合、肩甲骨の位置、骨盤の傾き、脚の長さの変化など、つま先まで全身を深く観察しながら進めています。
肩へアプローチしながらも身体全体のバランスが整っていく過程で、別の部位の症状が改善されるといったこともあるからです。

身体の歪みが解消されてバランスが整えば、身体の各機能もスムーズに働くようになります。
身体の中心軸が安定するので、無駄な負荷がかかることもなく、筋肉の動きもスムーズになりますから、身体全体がとても軽やかになります。

また、ボディライン、フェイスラインなどを整える美容の面での効果も発揮します。

例えば、ヒップアップ。
お尻には9個ほどの筋肉が、股関節をまたいで骨盤と大腿骨につながっています。
「筋膜マッサージ®」で、これらのお尻の筋肉群の筋膜を調整すると、個人差はもちろんありますが、一回の施術直後で3cm位は、ヒップのサイズがダウンし、ヒップアップもします。
これは、筋膜の調整とともに、骨盤と股関節の位置も調整されたためです。
脚全体のむくみも解消され、脚がフワフワに軽くなります。
キツキツのジーンズやブーツを履いて治療院に来られた方が、施術を受けた後にはジーンズやブーツがスッと履けるようになって帰って行かれます。

身体全体への施術によって形が整うと、血液やリンパ液などの流れはよくなるので、スッキリとした体型に変化してきます。
もちろん、これだけで体脂肪がなくなっているわけではありませんが、身体は動かしやすくなり、体脂肪は燃えやすくなっているので、運動によるダイエット効果もアップします。
顔面部や頭部の筋膜の調整では、フェイスラインを整える小顔効果も得られます。

このように「筋膜マッサージ®」は、筋膜にアプローチして身体全体のバランスを整えていきます。

運動機能を回復・向上させる

「筋膜マッサージ®」により、筋膜の不具合を調整することで、身体の構造のバランスは整い、身体の機能は円滑に働くようになります。
そのため、施術後の身体の軽さ、動かしやすさに、身体がもっている能力の再発見ができるかもしれません。

・身体の中心軸の安定
・柔軟性の向上、関節可動域の改善
・身体の弾力性の回復、動きのバネの回復
・疲労回復の促進、蓄積した疲労の除去
・筋肉を動かす神経伝達の促進
・ケガ・故障からの回復促進
・筋膜の癒着の解消による心と感情の解放

こういった効果は、身体が発揮できるエネルギーとパワーを拡大させ、スポーツにおいて最高のパフォーマンスを引き出す土台になります。

また、病気やケガなどからのリハビリテーションにおいても、身体の機能の回復を早める効果もあります。
手首を骨折した場合、ギブスで固定された側の腕だけではなく、肘、肩、首、背中、腰、脚、膝、と連動して身体のバランスが、かなり歪んで固まっていきます。
活躍していたプロ野球選手が、腕の骨折が治ったにもかかわらず腰や膝などの故障で本来の能力を発揮できなくなってしまった理由は、身体全体の筋膜の歪みを解消していなかったからだとも考えられます。

転んで手首の骨折をしてしまった患者様に、ギブスをした直後から、すぐに施術に通っていただいたことがあります。
固定した側の肩周りの筋膜の癒着を防ぎ、身体全体の歪みを進まないようにするためです。
そうすることで、患部そのものの回復も早めることができるからです。
ギブスが取れてからは、患部の筋膜の癒着を直接取り除いていくことで、リハビリに通わなかったにもかかわらず、通常より、かなり早く手首を動かせるように回復できました。
今では、身体全体のバランスも骨折をしたとは思えないくらいに整っています。

このように「筋膜マッサージ®」は、身体の運動機能の回復と向上を促していきます。

いつも健康、いつもベストコンディション

身体が本来のバランスのとれた状態で、もっとも機能を働かせている状態は、充実した人生を送っていくための最高の土台になると思います。

加齢のせいで身体が思うように動かなくなったと言いますが、加齢のためだけではなく、むしろ筋膜の癒着・縮み・緊張が進んでしまったためとも考えられます。
高齢で身体が動きづらくなって家に引きこもりがちになっていた方が「筋膜マッサージ®」を受けるようになってから、家でじっとしていることがなくなり、あちこち出歩いてばかりになった、という微笑ましい話もよくあります。

中国最古の医学書である「黄帝内経」には、「聖人不治己病治未病」"聖人(賢い人)は病気になってから治すのではなく、未病のうちに治す"と記されています。
未病というのは、まだ病気になっていない状態。
未病のうちに治すということ、病気にならないということ。
それが、治すことの究極であり、いつも健康で、いつもベストコンディションである、ということなのだと思います。


「筋膜マッサージ®」は、身体の本来の構造と機能を取り戻していきます。
そして、本来の構造と機能を取り戻した身体のメンテナンスを続けていくことで、いつも健康で、いつもベストコンディションで、毎日を明るく元気に過ごせるようになるでしょう。



※「筋膜マッサージ®」は、アメリカの筋膜研究家アイダ・ロルフ博士の影響を受けた磯﨑文雄氏が、東洋人の筋肉と筋膜の研究を重ね、治すことを追求して築き上げてきたマッサージメソッドです。
磯﨑文雄氏は、8万人以上の治療を行い、その的確な施術と即効性のある治療法で、一般のみならずアーティストやアスリートにも広く信頼され、数多くの実績を残してきました。
「筋膜マッサージ®」はIPF研究所の商標登録です。類似名称、手技にご注意ください。
また、施術は、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を持つ者が行っています。

▲ページトップに戻る